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犬猫も気象病?

   



体調に大きくかかわるお天気


先日、ネットニュースに「気象病」についての記事が載りました。みなさんは気象病という言葉を存知ですか?

急激な気圧の変化や激しい寒暖差により、自律神経の乱れが生じて体に様々な不調をきたします。これを「気象病」というそうです。



自律神経の乱れは古くは自律神経失調症という病気で知られていますが、季節の変わり目に症状が悪化することが多いそうで、これは気圧や気温の変化によるストレスによるものと思われます。

「ストレス」という言葉はあまりにも汎用されていて精神的なものを浮かべる人が多いと思いますが、医療の分野では体に侵襲性のある手術も「ストレス」、気圧の変化や寒い・暑いも「ストレス」です。

つまりお天気も知らず知らず体に「ストレス」を与えていて自律神経が乱れる原因になっています。自律神経が乱れると心拍数や血圧、ホルモンの分泌などにも影響を及ぼし、その結果全身にさまざまな不調が起こるのは言われてみれば当然のことだなあと思います。

気象病の症状としては、片頭痛や耳鳴り、嘔吐下痢、腰痛、肩こりなどの再燃や悪化、うつ病、てんかん発作、アレルギー症状の悪化(特に喘息)、腎不全や心疾患など持病の悪化などがあります。

個々の症状でみると、腰痛もちの人の中には低気圧で調子が悪くなるとなぜか下痢気味になる人もいるようです。消化管には自律神経系と中枢神経系が複雑に関係しているので、神経系の不調によって下痢がみられてるのかもしれません。

また、肩こりが悪化すると激しい頭痛やめまいがみられることもあり、めまいはさらに悪心や嘔吐を引き起こすこともあります。

低気圧が通り過ぎたり寒暖差が激しい季節には犬猫も体調をくずし、特に嘔吐や下痢、体のどこかの痛みなどを訴えて来院するケースがよくみられます。

私の飼い主さんにはよくお話ししますが、私は動物にも気象病があり片頭痛や耳鳴り、めまいなどがあっても不思議ではないと思っています。

頭痛や耳鳴りという症状は自覚症状なので自己申告制です。動物は言葉で伝えられないのでそういった症状を把握することはできませんが、この季節にみられる嘔吐や食欲不振などには気象病が原因のケースもあるのかもしれないと思っています。

先日の爆誕低気圧の際、ワンちゃん、猫ちゃんの不調を訴えて来院するケースが多くありました。ゲリラ豪雨のように雷を伴った急な雨が降る前後、雪が降る前などにもこういった経験があります。

動物では必ずしも精密検査ができるとは限らないので本当にどこにも異常がないとは言いきれませんが、比較的元気で一般身体検査で明らかな異常がみあたらず、食べた物の中に心当たりがないなどの場合、気象病を疑って簡単な対症療法や安静などを試みます。もちろん食あたりなどでもお腹を休めることで回復するケースもあるので全てではありませんが、積極的な治療を行わなくても比較的短時間で回復した場合、ひょっとしたら気象病だったのかもなあと思います。


犬猫の気象病を予防しよう


動物たちはちょっとくらい不調でも、嬉しいことがあると無理してしまうこともあると思います。飼い主さんと出かけたり仲良しさんと遊ぶことが嬉しくて、ついドッグランで無理をして翌日腰を痛めてしまう・・・ということもあるかもしれません。

気象病は犬猫にもたぶんあるはずと考えてその対策としては、私たち人間には気圧の変化や寒暖差などは変えようがないので、お天気予報であらかじめ予測がついている時には、飼い主さんご自身はもちろん、動物にも無理をさせないように気をつけたり、過度なストレスがないようのんびりすごさせることなどを心がけてみると良いと思います。



人間はきれいな景色をみたり、温泉につかったり、自分の好きなことをしてゆっくりすることで自律神経の乱れは補正できます。そして大切なワンちゃん、猫ちゃんに癒されることは最良のリラックス方法かもしれません。

でも動物たちにとって何が最良か、それは残念ながら正解を知ることはできません。本当は人間と暮らすのが嫌な子だっているかもしれません。

普段からどんなことを喜んでいるのか見極めながら、その子その子に合わせたストレスの少ない生活をさせてあげられると良いですね。

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