モノカの心構え
動物たちが本来持つ生命力を信じて、彼らが全力で生きていく本能をサポートしながら、惜しまない努力と愛情をもって診療にあたっています。
治療の選択肢に高度医療を受けられる病院さまへのご紹介も行っていますが、高額な治療は誰もが受けられるわけではありません。もちろん、高度医療を受けることで一命を取り留めることができるなら、なんとかして受けさせてあげてほしいとも思いますが、お金がかけられなくても大事にしていないわけではないのに、周りから心無い言葉を言われて辛い思いをした飼い主さんもいます。
いっぽうで、お金はあるのに使いたくないがために「痛いのはかわいそう」「できるだけ自然に」と言って、必要な手術を受けさせなかったりお薬を飲ませなかったりする人がいます。お金をかけられるけどかけたくないということも、それはその飼い主さんの方針であり我々がどうする権利もありません。
本心を隠してまるで愛情から治療を断念するような表現をするよりも、お金をかけなくてもできることを模索していくべきだと思います。
大切なのはペットが病気になったとき、寿命が近づいたとき、彼らが何を望み、何を望まないかをいかに読み取りながら、飼い主さんのベスト、ペットにとってのベストをすり合わせていくことだと思います。
今、何をすればいいか、できることは何か、それらは日々変化していくので、その都度彼らの瞳を見て行き過ぎた治療を行わないようにしたいです。
治療を拒絶するような子に無理矢理治療するよりも見守るほうが長生きするかもしれないし、飼い主さんたちの献身的な介護や愛情が薬以上の力を発揮することもあります。
ペットの性格を一番よく知っている飼い主さんとじっくり時間をかけて話し合い、ご希望があれば高度医療を受けられる病院へのご紹介も行いますが、ご希望にならなかった場合や治療法がない病気のケアなど、ご自宅で寿命まで無理なく介護を続けられるようサポートすることにも力を入れています。
病院からひとこと
- 疑問や不安に思ったことは必ず相談してください。
- 「ちょっと先生に聞いてみたい」と思ったときに、気軽に顔を出してください。
- LINEやメール相談などは無料でご利用いただけます。お返事にお時間かかることはありますのでお時間に余裕のあるご相談にお勧めです。
インフォームドコンセント
インフォームドコンセントとは、
手術などに際して、医師が病状や治療方針を分かりやすく説明し、患者の同意を得ること
コトバンク
とされています。また、
正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。
ウィキペディア
とも言われるように、
しっかりとした情報を分かりやすく伝えた上で、患者さんの同意を得なくてはなりません。しかし、動物医療では患者さんは意思を示すことができないので、実際には飼い主さんと獣医師の間での同意ということになります。
- できるだけ多くの情報をご提供できるよう努力しています。
- 飼い主さんの納得がいくまでお話しします。
- 処置や検査などについて、事前にご料金をお伝えいたします。
後悔しないためには
大切なのは、ご家族が愛犬、愛猫のために選んだ道は、最善な方法であったと最後まで信じることです。確かにあとから考えればああすればよかった、こうすればよかったと思うかもしれません。でも、いちばん悩んだその時に考え抜いて決断した方針は、決して間違っていないのだと自信を持ってください。
日々の健康管理は飼い主さん、定期的な健康管理は動物病院へ
動物は、自ら命を絶とうとすることはありませんが、かといって健康で長生きしようと思うこともありません。彼らはいつか来る寿命に向かって、与えられた命をひたすら生きるだけです。でも、喜びや悲しみはとてもよく感じ取り、大好きな飼い主さんとの暮らしが何よりの喜びです。だからできるだけその暮らしが長く続くように頑張ることがあり、余命を宣告されても驚くような生命力を見せてくれた子はたくさんいます。
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だから私たちは、飼い主さんと動物たちとの暮らしが幸せであるようにサポートします。でも日々の健康管理は飼い主さんの役目です。食べる物も住む場所も、動物は飼い主さんを信じて与えられたものを受け入れます。そのことをいつも忘れないようにしてください。
多頭飼いや日中留守にしていることを、細やかな管理ができない口実にしないようにしてください。彼らの一生を、できるだけ素晴らしいものにしてあげようとすることが飼い主さんの責任です。
どんなに健康管理をして気をつけていても、病気になってしまったり不慮の事故や遺伝的な問題で障害を抱えてしまうこともあります。でもそんな時にこそ、その中で彼らが最高の生活ができるように、常にベストを尽くしてあげてください。
定期的な健康診断や、病気の治療は獣医師の役目です。どんな小さなことでも、気になることがあったらどうか動物病院へ足を運んでください。
犬用ワクチチェック導入しました
2018年4月より、当院ではワンちゃんの5種混合ワクチン追加接種について、接種する必要があるかどうかを判断できるワクチチェック(抗体検出検査)を導入することとしました。愛犬を伝染病から守るだけでなくワクチンによる副反応からも守るため、不必要なワクチンを減らす試みです。詳しくは犬用ワクチチェックの導入についてをお読みください。