製品コンセプトに賛同し、このたび当院で取り扱いを開始した動物病院専用のフード2製品についてご紹介いたします。
手作り食をコンセプトに調整された特別療法食
一つ目は、これまで消化器系疾患のための製品開発に携わってこられた、現酪農学園大学動物医療センターの鳥巣至道先生との開発で、(株)NSTさんが2022年4月ごろより発売している超脂肪制限・超ナトリウム制限された療法食レスキュア(Rescure®)のご紹介です。

タンパク漏出性腸症や腹水、膵炎などを抱えるワンちゃん、猫ちゃんへの急性期の給餌に適しています。既に当院でも取り扱いはしておりますが、特別療法食であることから特定の飼い主さんのみへのご紹介となっておりました。
鳥巣先生は宮崎大学時代にベジタブルサポートドクタープラスホエイ(肝臓用)®を開発し、当院でも肝臓用サプリの第一選択としていました。歴史の長い栄養補助食品のためご存知の方、既にお使いの方もいらっしゃると思います。
ベジタブルサポートは(株)メニコングループの(株)ダブリュ・アイ・システムより販売されていましたが、2016年に(株)メニワンに販売権を譲渡しました。その後、2017年に(株)NSTよりベルキュア(Vercure®)リヴ(Liv.)として新しく生まれ変わり、鳥巣先生も現在は(株)NSTの製品に関わっていらっしゃいます。
レスキュアはその(株)NSTさんが初めて開発した犬猫用の特別療法食で、獣医師による処方、経過観察、継続使用が必要な製品です。
使用に際してはコツがいるそうで、温め必須であること、脂肪やナトリウムの制限がされているため継続使利用は最大2週間までとなっているなど、公式サイトに鳥巣先生による利用方法の動画が掲載されています。
また、もし2週間以上継続して使用する場合は公式サイトに塩分(生理食塩水)や脂質(オリーブオイル)を添加するための計算式があり、こちらを利用すれば長期投与も可能です。
ワンちゃん用のサブスク手作り食
二つ目の製品はBuddycare株式会社さんのワンちゃん専用フード、Buddy Foodのご紹介です。

最新版のAAFCOの国際的な栄養基準を満たし、主タンパク質の異なる一般食4種類と、療法食レベルの低脂質・早期腎臓ケア用フード2種類のラインナップがあります。

フードの選択には公式サイトでの無料フード診断が必要です。また、定期購入型のサブスクリプション製品となっているため、詳しくはこちらをご覧ください。
こちらの製品は当院での販売ではなく、購入ご希望の方に提携動物病院として専用割引コードをお渡しする形となります。