あっという間の1年でした
色々と至らないことがある中で、
本年も皆様に支えていただき2016年を終えることができました。
2016年の診療最終日に状態が急変した患者さんがいらっしゃり、
明日から休診かつ獣医師不在ということで、
こちらでの対応が不十分になってしまったことが心苦しく思えた最終日でした。
葛藤の日々
日々の診療で何度も何度も悩んだり考えさせられたり、
こうすればよかったとか、あれでよかったのかとか、
時には怖くなったり勇気が出なかったり、
毎日毎日がそれとの戦いです。
それでも元気になっていらしてくれたときの笑顔や、
一緒に頑張ってくれて味わう達成感などの共有とか、
以前通ってくださっていた方が新しい子を連れてきてくださったときの喜びなどが、
何よりの励みとなりこれまでやってこれています。
そんな中での今年最後の診療が、
自分が本当にこれでよかったのかと考えさせられるものになりました。
病気は何もその日に必ず判明するわけではないけれど、
その予測ができるかできないかで大きく気持ちが違います。
見立てが合ってるとか合ってないとかではなく、
ひょっとしたら・・・と思ったら、
口に出して必ず伝え、多少怖がってもらうくらいのほうがいいのかもしれません。
だけどたくさん説明すると混乱させてしまったり、
逆に言葉足らずではきちんと伝わらなかったり、
知識ではなくて「経験」というものを感覚的に伝えるのはとても難しいなと思いました。
ただ今日の子は、先日は良好な状態だったので、
私も予測ができませんでした。
ひとつ、自分らしくなかったことといえば、
年末の忙しさにかまけてしまい、
こちらから毎日連絡をとって様子を伺わなかったことです。
何かあれば連絡がもらえるだろうと待ってしまったことです。
唯一、それが悔やんでも悔やみきれないことかな、と思います。
自分の信念を貫き通すことと、
自分らしく、今まで以上に飼い主さんや患者さんとより深く関わっていくことが、
やっぱり私には向いているな、と思った深い1日でした。
休診日や夜間にもメールやLINEの対応をできるだけしていたので、
お休みできるときは少し長めのお休みをいただくことが多くなっていました。
お陰で両親や子供たちとの時間をとることはできましたが、
お休みを頂くことで後ろめたいような気持ちは常にあり・・・。
今日は特にそれを感じました。
幸い、対応してくれる総合病院さんがご近所にあり、
患者さんの状態が回復してくれたとのことで本当にホっとしました。
良いお年をお迎えください
来年もきっと、今年と同じように悩み続けながら、
皆さんの笑顔のために頑張っていきます。
私は獣医師に向いてないのかなーと思うことも多々ありますが、
大好きな仕事なのでこれからも精進していきたいです。
皆様、本年も、本当ありがとうございました。
