今年で4歳のミドリフグ
病院のミドリフグはこの子で3代目です。調べてみたらもう4歳になっていました。
厳密にいうとミドリフグとしては2代目で、真ん中にハチノジフグというのがいたことがあります。
昔のブログから引っ張ってきた写真ですが、上から見ると模様が数字の8に見えなくもない・・・ということでハチノジフグという名前がついているのだそうで。
初代のミドリフグが極端な変色で全く成長しなかったのに比べ、
ハチノジフグはちょっとばかし大きくなりました。
でも、やっぱり偏食で、練り餌とエビを食べさせて大きくなりましたが、
1年たらずで死んでしまいました。
その時かならお腹がふくらんでいたので、
解剖して判明したのですけど、肝臓が黄色に変化していてかなり腫大していました・・・。
そして、やっぱりミドリフグを飼いたい!と思って、
近所のオリンピックでセールしていたので買ってきました。
最近では、熱帯魚屋さんでも飼育が難しいらしく、
セールどころか売ってすらいないようですが・・・。
ミドリフグは難しい・・・と調べるほどに知りつつも、
本を読んだりマニュアル通りにやるのは大嫌い。
でも、大切な命ですから、普通は読むもんです。
苦労の連続・・・
フグは開業の時から病院にいて、最初は水槽も小さくかなりいい加減な飼育方法でしたが、1代目は偏食でとても苦労をしました。
これは初代ミドリフグで、写真からもわかるように水槽もかなり小さく20cmキューブ。
この頃はまだ外掛けフィルターですが、そもそも底面式とかをやる気はありませんでした。
とにかくお金をかけない海水水槽飼育を模索し続けてきました。
だから淡水魚をやるような設備で海水魚をやり切りたい。
ちなみに淡水魚は当時10年くらいのキャリアでしたでしょうか。
ミドリフグはウロコがないので、水質の環境に敏感らしいです。
水替えの時に特に注意するのは比重(塩分濃度)と水温。
海水の濃度を測るのは、犬猫の尿比重を測るのと同じ屈折計を利用できます。
臨床で用いる屈折計は、尿比重の他に血清蛋白なども測定できますが、
海水濃度だけを測るのであればアタゴのMASTER-S/Millαで十分でしょう。
水替えに重要なのは比重と水温のみ、と言い切ります。
亜硝酸濃度とか、pHとか、私は一切測ったことがありません。
というか、亜硝酸濃度は水替えの時期を確かめるものであって、
もともとはサボるためのもの。
定期的に水替えの時期を決めてしまえば測定する必要はないと思っています。
だから同時にpH測定も必要がないかな、と思います。
そもそも、水槽立ち上げの時に自分が飼育する魚の好む砂底を使用すれば、
最初のpHの問題は避けられるはずだからです。
水が汚れてきて変化するpHは、猫のトイレを放置するのと同じで、
飼育する人間の怠慢だと私は思っています。
面倒臭がらなければ亜硝酸とpH、これら2項目の測定は必要ないと今でも思います。
とは言っても、
面倒なことは大嫌いな私ですから(植物は雑草しか育てられないので)、
最低限のことを守れば楽をできる方法・・・を模索しているわけです。
その辺についてはいずれ・・・。
時間が許す限りに、失敗も含めて紹介できればなぁと思います。