6年目に入りました
当院の受付水槽にウメボシイソギンチャクがやってきてからはや6年。病院としてYouTubeチャンネルを持った初期の頃に投稿しましたが、まだチャンネルを持たなかった頃のベリルイソギンチャクに至っては、ウメボシさんが来る前からいるのでもっとお年を召しています。
時々繁殖してきたウメボシイソギンチャクですが、小さな個体が産まれてはいつのまにか消えていき、水質、水温、餌などを調べたり学んだりしつつ、増えた個体のうち1匹だけが2年くらい元気にしています。
でもここ数年は新たに産まれることはパッタリで、飼育環境がよくないのかなぁと思っていたのですが。

産まれました! 久しぶりのチビコたちの姿に思わず笑顔が。イソギンチャク水槽には現在フエダイが混泳していますが、彼(彼女?)がいつも潜んでいる場所なので撮影に一苦労(どいてくれなかった)。

フィルターの上にも1匹。

砂の上にもいたりとかで、これは掃除のときにかなり気をつかいます…。

こちらは移動式(貝の殻の上にいます)。

2年くらい前に生まれたお兄ちゃん。なかなか大きくならないのですがなんとか生きてくれています。
大きな個体の餌は以前のようにホタテや乾燥エビなどでよく、あとは魚の餌のおこぼれなどで良いと思っていましたが、小さな個体には行き届かないようで現在はイソギンチャク用のミクロタッチという製品を利用しています。
そしてカミハタのイソギンチャク飼育セットという、何か良さそうな3本セットもお兄ちゃんが産まれた頃から利用しているのですが、残念ながらこちらは現在入手困難?なようでした。
水槽管理は自分自身との闘いです。ちょっとサボれば悲しいことになってしまい自責の念に駆られます。
金魚ちゃんの飼育などでもたまに聞かれますが、白点病って飼育する人間の責任なんです。人はいかに水替え頻度を下げるかに思考を凝らしますが、それは自分が面倒だから。
淡水でも海水でも白点虫は常に水槽の中にいて、水質悪化により魚の免疫力が落ちた時に感染します。きれいな水で魚が健康なら白点虫やエロモナス菌は魚に悪さをしません。あとは、自分の手指に化膿したような傷があるときに水槽掃除をしないことくらいでしょうか。
ですので面倒臭いという思いを断ち切ってちょこちょこ水を換えていれば白点病は皆無です。ただしその見極めも小さな小さなコドモのイソギンチャクには通用しませんで、かなり清涼な海水を保って餌をしっかり与えていないと消えゆくのかなと痛感しています。
魚たちのお世話は面倒なことを後回しにし、夏休みの宿題を夏休み最終日にまとめてやるというような、私の子供のころからの悪習を絶ち、とあるドラマで大好きな俳優さんが昔言っていた「明日やろうは馬鹿やろう」というセリフを胸に、なんとか継続できている趣味でもあります。
お仕事スイッチと異なり個人的な趣味はあまり長く続かない私でしたが、飼い主さんや一緒にいらしてくださるお子さんたちが、受付の水槽をちょっと楽しそうに覗いてくださる姿が嬉しく、そのお陰で頑張って維持できているとも言えます。
親譲りなのか、もともとは何かを育てることが大好きなので、大学時代の友人がヒョウモントカゲモドキの話をもってきてくれたころから、密かに育んでいた野望が沸々と。
うちのトリマーもそうですが、飼い主さんの中には爬虫類や両生類など苦手な方もいらっしゃるので、表に出すのは魚類(と植物)のみにして、受付の奥でコソコソと飼育しております。

ヒョウモントカゲモドキは以前ブログにあげたので、読んでくださった飼い主さんの中には「観たい!」と仰ってくださる方もいて、それはもう、喜んでお見せしています(隠れていることが多いですが…)。
そして最近、新たな仲間が加わり飼育に試行錯誤の日々です。
こちらについてはまた改めて投稿しようと思います。YouTubeをみてしまうとバレちゃうのですが、ひょっとしたらすでにご来院の際に「なんだこの声?」と思い、お気づきになった方もいるかもしれませんね(^^;)