狂犬病についてちょっとだけ…
ワンちゃんの狂犬病予防接種は法律で義務付けられています。
ご存知のように、現在、国内での発生はありません。
狂犬病に感染するのは犬だけではないので、
さまざまな動物が輸入され、正規ルートを通っていない密輸などもされている現状では、
いつ感染動物が国内に持ち込まれても不思議ではない状況です。
ひょっとしたら一部の野生動物には感染しているのかも…なんて心配してもいいくらいです。
潜伏期間が長いウイルスなので、症状が特になくてもキャリアーのことがありますので、
一見なんの問題もない動物として輸入したら実は感染していた、なんてこともあり得ます。
感染しても発症前に中和抗体を使えば治療することはできます。
予防接種をしないで海外に行き、そこで動物を咬まれた時は別ですが、
今国内で動物に咬まれた時に、
すぐに狂犬病のことを考える人は限りなく少ないでしょう。
もし、咬まれた動物がウイルスを持っていた場合、
咬まれた側も発症するには時間がかかります。
発症までに数年かかることもあるため、
過去のあの時に咬まれたことが原因…と気が付くことはほぼ皆無と思われます。
そして、ひとたび発症したら助かる見込みはほぼ100%ない病気です。
本来、犬だけが感染する病気ではなく、
人間や猫はもちろん、野生動物やエキゾチックアニマルなども感染しますし、
海外ではコウモリからの感染が話題にになったこともあります。
したがって、人と生活圏を共にする動物は狂犬病が国内に入ったら危険なので、
犬だけではなく全ての飼育哺乳動物、それどころか人にも接種すべきなのでは…とも思うのですが。
だからどうして犬だけが?って思うのですが、
猫や他の動物に義務付けられていないから犬も必要がない!というのは間違いです。
せめて犬だけはしっかり予防しておくことでパンデミックになることを防げるかもしれないので、
法律にしたがってきちんと接種すべきと考えています。