育ちすぎてしまいました
病院受付にある水槽は、現在全部で3つです。
一番右に、一部分見えているのがミドリフグの水槽、
受付台の右側に海から採取してくる生物たちの水槽、どちらも海水。
それと左にあるのは昨年から仲間入りした金魚の淡水水槽で、
琉金2匹と黒出目金がいましたが、今は巨大化した黒出目金のみ・・・。
みなさんに結構驚かれます。
海の水槽は、
お休みの日に子供たちと一緒に磯から採取してきたのが始まりでした。
それから定期的に逃がしたり、採ってきたりを繰り返していますが、
自然界の生き物なので、人工的な環境に弱いのかと思いきや、
水槽の中での食物連鎖による捕食はあれど、
個々はとっても強いのでびっくりしています。
採取しに行ってほぼ100%いつでもいるのがメジナ。
最初は何の魚の稚魚かな?と思って2cmくらいの大きさで採ってきて、
大きくなってメジナと判明しました。
いつの季節に行っても必ず、本当に100%、います。
磯の潮溜まりに群でいるので網で捕まえるのも簡単。
これまで捕獲したのはほぼメジナですが、オキナメジナもいました。
↑こんなものを作って病院iPodで水族館風に紹介したり・・・。
強者はより強く・・・
メジナは雑食性とはいえ、他の魚や生物を食べることはないのですが、
同じ大きさで採ってきてもその中で1匹だけがダントツに大きくなり、
大きいのが小さいのを追いかけたりして、メジナどうしはイジメ合います。
ハゼがいようとナベカがいようと見向きもしないのに・・・。
体も突っつき合うのでたくさん岩を用意して隠れられるようにしないと、
傷だらけの個体が出てきます。
たいていは、ナンバー2が集中してやられています。
水槽の岩の配置をリセットしたり、
いったん別の水槽で強い個体を孤独にすると、
戻ってきてちょっとだけおとなしくすることもあるけど、
しばらくしたら元に戻ってしまい・・・。
肉食のカゴカキダイや大食漢のシマスズメにも負けてません。
強い個体はこの水槽で可能なのだろうと思われる最大サイズになり、
他の個体はヒヤヒヤしながら岩の中に潜んでいて、
餌の時間にだけささっと出てきます。
そんなわけで、ワイワイと稚魚で暮らしていられるのもつかの間、
大きくなった個体も水槽ではかわいそうだし、
恐怖に怯えているその他大勢ももちろんかわいそうなので、
お休みを利用して、昨年夏に捕獲してきた一群をリリースしに行ってきました。
Before
これ、まだ昨年の秋ごろの写真でメジナは小さめ。
岩の中にもたくさん隠れていて結構手狭です・・・。
After
メジナをすべてリリース。
たくさん設置していた岩も減らしました。
手前にたくさん置いている巻貝の殻はナベカの棲み処用です。
普段は貝の中に1匹ずつ入って顔だけ出しています。
冬は寒いのでリリースと海藻採取ばかりで、
今回も新たな魚は取ってきませんでした。
夏になったらまた面白いお魚探しに行こうかな~。