夏バテ・熱中症を防ぐためのおうちづくり
ネッセ「ねこのきもち」2022年7月号の特集記事「夏バテ・熱中症を防ぐためのおうちづくり」の監修をさせていただきました。

夏が近づくにつれ徐々に暑くなり、体も少しずつ暑さに慣れていきますが、ここ数年はまだ春から梅雨の時期に猛暑日が来たり、そうかと思えば急に冷え込んだりと、体の準備が整っていない時の高温で熱中症ならぬ夏バテ気味?という症状で来院する子が増えました。
実際に夏バテを診断する指標があるわけではないですが、まだ若かったり詳しい検査をしてもどこも悪くない、全く食べないわけじゃないし動かないわけじゃないけどなんとなくおかしい、という漠然とした症状のときは、慣れない暑さが堪えてしまっているのかもしれません。

真夏の熱中症は症状がわりとわかりやすいですが、夏バテは積み重なった暑さやだるさがじわじわと体に堪えていく感じです。
コロナ禍が落ち着きテレワークから出勤になった方なども増え、猫ちゃんのお留守番を初めて経験する飼い主さんもいるかもしれません。
猫は寒さに弱く暑さに強いと思われがちですが、湿度の高い日本の夏は犬猫にとっては曲者です。しかもここ数年の夏は猛暑日、酷暑日など命にかかわるような日も少なくありません。
真夏が来る前にも夏バテはあるということを知っていただき、早めの対策をぜひしてあげてください。
ただし夏バテかな?と思っても違うこともあります。「涼しくすれば治る」「しばらくすれば戻る」と自分で判断してしまわず、なんか変だな?と思ったら動物病院で診てもらってください。