水槽の塩ダレに困っていませんか?
さて、今日は久しぶりにお魚のことなど。
春はもう足元まで来ていて湿度もあがりつつあり冬ほど乾燥が気にならない季節になりましたが、海水で魚たちを飼育していると冬場は水の蒸発が早く、水槽メンテナンスでやはり塩垂れが一番の問題のような気がします。
うちは待合室に水槽を置いているのですが、夏場は常時冷房、冬場は常時暖房をつけて温度を一定に保つようにしているため、エアコンからの風で水槽の水の蒸発とともに日々塩垂れと闘っておりました。
ネットで調べると塩垂れの原因はエアポンプの気泡がはじけることや魚の飛び跳ねによるもの、とあります。
むかしむかし、熱帯魚屋さんのエアポンプを使わない方法を試してみたところ、あっという間に魚たちが酸欠になりあわや、ということがありました。
水槽の大きさ、水温(気温)、魚の数などによりフィルターからの水面水流による酸素の供給では不十分なことがわかりました。
一般的な塩垂れ防止グッズ
検索エンジンやAmazonや楽天などで検索すると塩垂れ防止対策のグッズとしてTOTTOのバブルストッパーという製品がヒットします。
ただ吸盤の強度や大きさ、コケの蓄積など塩垂れ以外の部分でやや難ありということで、やはりプロテインスキマーであるマメスキマーが第一選択となると思います。
このマメスキマーは私も以前は使用していました。とてもスタイリッシュで試験管みたいなデザインが理系人間にはたまらず、ちょっとお高いのに買ってしまいました。
でもマメスキマーそれだけでは酸素は不十分で、小さい水槽に魚を多めに入れていることもあって、結局一般的なエアポンプ(つまりブクブク)を併用するしかありませんでした。
バブルストッパーとしての機能に特化したこんな製品もあるようで、マメスキマーに比べるととてもリーズナブルです。
でもやっぱり酸素不足になること必須。
他にはオリジナルで塩ダレ防止水槽なるものを製作しているアクアリウム専門会社さんもありました。
ただ、例えば歯科医さんとかレストランなどに設置されている美しい水槽を、設置・定期的なメンテナンス・オーバーホールなどをしている会社さんのようなので、水槽だけ販売しているかどうかはわかりません。
そして販売していたとしても目玉が飛び出るくらいお高いです・・・。
水槽買ったらお魚飼えない・・・。
やってみたらすごかった塩ダレ防止グッズ
そこで、なんとかして塩ダレを減らしたい!ということで、ズボラで永遠の初心者で、できるだけ安く海水水槽を維持したい私が、今回こんな策をとってみました。
用意するもの
まずはこちら。
ご自身の水槽の縦横サイズにあったパンチングボードを用意します。
うちはH30㎝×D30㎝の水槽を使用しているのでニッソーのタンクセパレーターを使用しました。水槽の大きさによってはホームセンターでアクリルや塩ビのパンチングボードを購入してください。ニッソーのタンクセパレーターは60型と40型があるのでサイズが合えば使えるし、一枚板でなくても良いので2枚使うなどもアリです。
つぎにこちら。
マグネットで挟んで掃除するタイプのガラスクリーナーを最低3個、理想的には4個用意します。ただしこれはあとからご自身のアイディアで、例えば吸盤などでも良いかもしれません。水槽の大きさによって数を増やします。
まずパンチングボード(私はセパレーターで代用)を水槽の内径に合わせ、大きいようならぎりぎりにカットします。そして餌やり用とエアレーション用のチューブなどが入る部分を斜めカットします。

うちは付属のフタに合わせて右手前に餌やりスペースがあり、左奥にフィルターのパイプやエアレーションチューブなどを設置する部位があるため、2か所カットしました。
セッティング方法
水槽の4壁面にGEXのマグネットクリーナーを写真のように、水面から頭を出して設置します。水面から出ていれば距離はあまり関係ありませんが、水槽の上縁から2~3㎝は下が良いと思います。

そしてカットしたパンチングボードをクリーナーをストッパーにして上に乗せます。

最後に水槽に付属のフタをします。

たったこれだけで塩ダレの苦痛からかなり長期間解放されます。
マグネットクリーナーをストッパーに使用しているので、こまめにガラス面をお掃除することも可能です。
ストッパーは3個あればボードのキープができますが、4個だとお掃除に1個使っても他の3個がパンチングボードを支えてくれるので心配いりません。
塩ダレ防止と魚の飛びだし防止のため、水槽上部にいつもタオルなどをかけていましたが、パンチングボードのおかげで飛び出しも塩ダレもなく、かなりすっきりして魚たちにも明るい光があたるようになりました。
コケギンポが住んでいる素焼きのシェルターと貝殻の間にナベカの目だけ見えます。
わかるかな?