臨時休診のお知らせ
3月16日（土）、3月21日（木）、3月22日（金）は終日休診とさせていただきます。休診日は水曜、日祝祭日です。ご迷惑をおかけいたしますがご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
この季節に気を付けたいこと
気圧の変化が激しく体調を崩す子が増えています。気圧病（気象病）は自律神経の乱れがもっとも大きな原因ですが、どんな症状がでるかは個々に異なります。
ペットの場合胃腸炎は良く知られている不調ですが、人のようなめまい、片頭痛や耳鳴りもあり得ます。これらの症状は言葉で伝えないと相手に伝わらないため、言葉が発せない動物では飼い主さんや我々獣医にすら把握することはできません。
もし耳鳴りや偏頭痛などが生じた場合、動物は人のようにこれが何かを理解しているわけではないため、耳鳴りにおびえたり、偏頭痛などのため頭部に触れようとすると嫌がったり、なんとなく元気・食欲がないなどの症状として現れる可能性は考えられます。
自律神経は時間によってバランスが崩れることもあるので、夜になるとなんとなくおかしかったり、朝起きたての時に不調がでたりする可能性もあると思います。
ですが例えば触れると嫌がるのは、痛いからなのか単にイヤなのか判断が難しい性格の子いますし、何かに怯えている「何か」は本人に聞かないとわからず、怯えているのではなく震えているのかもしれません。
例え震えだとしても、寒い、怖い、痛いなどといった考えられる原因のうち、歩き方がおかしいなど明らかな痛み以外は証明することが困難です。
元気・食欲の低下にいたってはあらゆる病気で生じるため、これだけをターゲットに原因を追究するとなると検査が多くなってしまう傾向があります。
気圧病では血液検査やレントゲン、超音波検査などで特に目立った異常がないことが特徴ですが、これは結果論なので最初から決めつけるわけにもいきません（もちろんなんらかの病気があってもこれらの検査に異常がみあたらないこともあります）。
気圧病には確実な診断方法がないので、症状にムラがあってもある程度食べているとか、検査しても異常が見当たらないなど、急性疾患や進行性のものではないと思われたらいったん経過観察にすることもあります。
その中で痛みについて判断が難しい場合には痛み止めを試験的に使うこともあり、気圧による腰痛や関節痛などが隠れていた場合には有効です。
でも食欲の低下がみられている場合や経過が少し長い場合は、何かの病気が隠れているかもしれませんし、数日なにもせず見守るのは飼い主さんも我々も不安です。かといって根拠のない投薬などは控えたいため、飼い主さんとじっくりお話したうえでご希望に沿った方針を心がけています。
持病の悪化も
また、この季節は腎臓病、心臓病、神経疾患、腰痛、膵炎、てんかん、アレルギーや喘息、鬱病など、あらゆる持病も悪化（再燃）しやすい時期です。
とにかく疲れがたまらないよう無理はせず、遠出などを控えたり、ストレスを与えないようにすることが大切です。
胃腸炎の予防には食べすぎに注意をしたり、普段食べなれないものは控えたりなども有効なので、できるだけ生活に変化を与えず穏やかにお過ごしください。
気圧病とは関係ありませんが、春は風が強い日も多くなります。強風の日のお散歩は眼にホコリが入ってしまい結膜炎などのリスクとなるため、できるだけ控えてあげるほうがベストです。
また、花粉症の季節には花粉の飛散が少ない時間を狙ってお散歩にいきましょう。帰宅前に玄関の外で服や被毛についた花粉を落とすか、濡らしてかたくしぼったタオルなどで被毛を逆立てるように体を拭いてあげるのも良いでしょう。
